たった140円のきっぷで、1000キロ以上も電車に乗り続けられます

年に1度、年末年始にだけ実現する「たった140円のきっぷで、1000キロ以上も電車に乗り続けられる」という、鉄オタだけが知る「幻の日本最長ルート」をご存知ですか?

通常ならどんなに急いでも1日では乗り切れない 走行距離1000キロ以上!という 距離が、12月31日の大晦日から、翌1月1日の元旦にかけて実施される「終夜運転」なら可能だそうです。鉄オタだけが知る幻のルート?もあるそうなんです。

本来、きっぷは実際に乗車する経路で購入するのが原則です。しかし、東京や大阪など路線が複雑な地域では、近距離でも移動ルートを何通りも考えられる場合が多く、これでは、鉄道会社としても利用者としても煩雑になってしまうので、「大都市近郊区間」という特別なエリアを設定し、「このエリア内ではどの経路を通ってもOK、運賃は一番安い経路で計算します」という特例が作られました。このような「大都市近郊区間」は東京近郊のほか、大阪近郊、福岡近郊、新潟近郊、仙台近郊で設定されています。

この特例を活用した「大回り乗車」は、一番安いきっぷでどれだけ遠回りして移動できるかといった遊びとして「乗り鉄」の間で生まれたものとされていますが、この大回り乗車を実行するには、必ず守らなければならないルールがいくつかあります。

1.大都市近郊区間のエリア外に出れない

先述の通り、出発駅と到着駅の両方が大都市近郊区間のエリア内である必要があります。また、大都市近郊区間を外れて乗車した場合も、特例は適用されません。

2.同じ駅を2度通れない

大回り乗車では同じ駅を2度通ってはいけません。来たところをそのまま戻ったり、同じ区間を何回も往復したりといったことは認められず、一筆書きのルートでなければなりません。

3.途中下車はできない

大回り乗車中は改札の外に出られません。出発駅と到着駅で運賃を計算するという特例なので当然ではありますが、途中の駅で改札を抜けた場合は途中下車とならず、それまでの運賃が必要になります。

4.有効期間は1日

通常の乗車券は、距離に応じて有効期限も長くなります。しかし、大都市近郊区間内のきっぷの有効期限は、原則として利用開始の当日のみ有効です。

このように、大回り乗車にはさまざまなルールがあります。もし守らなかった場合は不正乗車となったり、実際に乗車した経路での運賃が必要になったり、駅員さんにも迷惑を掛けることになるので注意が必要です。

東京近郊区間内の最安運賃(140円)で、現時点で最も長いルートは次の通りです。最長ルートは新路線や新駅の開業によって経路が変わったり、距離が変動することがあります。ざっくり羅列すると以下のようなルートになります。

北小金-[常磐線]-友部-[水戸線]-小山-[両毛線]-新前橋-[上越線]-高崎-[高崎線]-大宮-[川越線]-高麗川-[八高線]-八王子-[横浜線]-橋本-[相模線]-茅ケ崎-[東海道本線]大船-[京浜東北線・根岸線]-鶴見-[鶴見線]-浜川崎-[南武線支線]-尻手-[南武線]-川崎-[東海道本線]-品川-[横須賀線]-武蔵小杉-[南武線]-立川-[中央本線]-西国分寺-[武蔵野線]-武蔵浦和-[埼京線]-赤羽-[京浜東北線]-南浦和-[武蔵野線]-西船橋-[総武本線]-佐倉-[成田線]-松岸-[総武本線]-成東-[東金線]-大網-[外房線]-安房鴨川-[内房線]-蘇我-[京葉線]-東京-[総武本線]-錦糸町-[総武線]-秋葉原-[山手線]-神田-[中央線]-新宿-[山手線]-日暮里-[常磐線]-馬橋。

スタートは北小金。ゴールの馬橋駅間は最短経路で乗車すると2.9キロ、乗車時間は約4分の距離ですが、最長ルートで乗る場合、距離は営業キロで1035.4キロにもおよびます。

この最長ルートの走行距離は、東海道・山陽本線の東京~新山口駅間(1027.0キロ)に相当するほどで、圧倒的な距離であることがよくわかります。運賃(140円)を距離で割ると、1キロあたり約0.15円という破格なコスパで電車を利用できるわけです。

ところが、この行程は長すぎて1日では乗り切れず、途中で終電を迎えてしまいます。大都市近郊区間内のきっぷは乗車日の終電まで有効という決まりがあるので、通常ではこの大移動を140円で実行するのは不可能です。

しかし、年に一度だけ例外があります。それが年末年始の12月31日から翌年1月1日の期間、一部区間で実施される「終夜運転」です。この間は切符の有効期限が規則上2日間になります。

大回り中に終電となってしまったら、通常は改札を出なくてはなりません。つまり大回り乗車はその時点で終了となり、その駅までの運賃を精算する必要があります。しかし、12月31日は終夜運転が行われ、途中で改札を出る必要もないため、この継続乗車を利用して大回り乗車の最長ルートを実行できるのです。

終夜運転は通常よりも運転本数が少なく、運転する路線も限られてしまいます。あらかじめ時刻表などで終夜運転列車の時刻を確認したうえで実行しないと、途中で失敗となってしまうので、実行しようと考えている人は事前のリサーチも欠かせません。

最長区間に限らず、大回り乗車の実行中に途中で車内改札が行われた場合や、目的地で下車する時に不正乗車を疑われる場合もあるので、実行するときは行程表を用意して、経路をいつでも説明できるようにしておくと安心です。

また、駅によっては自動改札機でエラーが発生する可能性があるため、こういったトラブルを避けるためにも、IC乗車券ではなくきっぷを使い、下車駅では駅員に説明して降りることをおすすめします。

そして、乗車券と定期券は規則上別物なので、定期券での大回りは認められていません。普段定期券を利用する区間で大回りをする場合も、乗車券となるきっぷを購入する必要があります。

大回り乗車は一度改札内に入ると目的地まで改札を出られませんが、時間に余裕のあるルートを選択すれば、窓の外の風景をゆっくり楽しんだり、乗り換え駅で駅ナカ施設に立ち寄って食事をしたりといったことも可能です。

大みそかだから 実際に最長ルートの大回りに挑戦しようとしている人も、休日にちょっとした大回りを楽しみたいという人も、きっぷのルールをよく確認し、規則を守ったうえで挑戦されてみてはいかがでしょうか?

引用元:https://www.hachi8.me/challenge-the-roundabout-with-the-shortest-route-of-140-yen-new-year-holidays/,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]

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